Tiny garden

Tiny garden 10th project

サイト開設10周年カウントダウン企画として、Twitterに投下している「#いいねされた数だけ自分の作品の小話や解説をする」をこちらでも公開します。よろしければお付き合いください。

01 シンプル

解説
友達だった子と付き合い始めた女の子のお話。最初の作品なので、登場人物に設定を詰め込みすぎてしまいました。でも相原は私にとって理想的なヒロインですし、これ以降に書いた全てのヒロインの原型でもあると思ってます。
思い出
このお話を書いていた頃は忙しくてなかなかパソコンを点ける暇がなく、携帯電話から投稿していました。読み返すと名残りがあるような気がします。好きなモチーフを詰め込んだお話ですが、10年経ってもその辺りは変わっていないんだなあと感慨深いです。
小話
イメージ(三年に進級してからの話)

02 期限切れのラブレター

解説
青春ミステリ、とはおこがましくてとても言えない片想いのお話。10年経っても決着がついてないのが申し訳ないです…。でも三角関係の結末は決めました。クラスメイトと同じく、笹にも笑顔で卒業してもらいたいです。
思い出
当時は既に湯川や外崎が別のお話で登場していて、そこに絡む新キャラクターとして笹を作りました。湯川と笹と千葉の行く末についてはいろんなご意見をいただいて迷ったこともあったのですが、ぼちぼち続きを書きたいなと思っております。
小話
刻限(「雪解けの頃」後日談)

03 かみのつき

解説
幼なじみと埋めたタイムカプセルを探すお話。これまでに書いたお話はままならないものが多かったので、たまには夢のようなお話もいいなと思いながら書きました。どちらの願い事が叶うかはまだわからないです。これからです。
思い出
タイトルはお正月と、かの有名な映画からいただきました。温海は本当なら美青年であってしかるべきなのですが、ひかり視点だとなかなか上手く描写できなくてもどかしかったです。読み返すと何だか始終ぼんやりした浮世離れした人のように見えます(笑)
小話
ひとむかし(三年に進級してからの話)

04 ただ甘いだけに見えるゆめ

解説
作家志望の青年と文学少女の恋のお話。書いた当初は鳴海や雛子の内面とこんなにじっくり向き合うことになるとも、これほど長い付き合いになるとも思いませんでした。まさにふたりの人生を書くことになりそうです。
思い出
鳴海も雛子も文学大好きな人達なので、語り口も文学的に!と意識した…つもりでした。いつか鳴海の書く作品そのものを書けるようになりたいと思っているのですが、まだまだ精進が必要なようです。
小話
春はすぐ傍に(三年に進級してからの話)

05 ドアは閉まらずにいた

解説
高校時代の同級生が訪ねてきたけど何か様子が変だった、というお話。「すこし・ふしぎ」です。勢いだけで書いてしまったのでいろいろ粗も未回収の伏線もあるのですが、書いててすごく楽しかったです。
思い出
確か、サイト開設半年くらいの時期に書き始めたお話です。お題をお借りして書いた作品なのですが、10年の間にそのお題を配布されていた小説サイト様が閉鎖されていて寂しかったです。
小話
懐かしい色(最終話より少し前の話)

06 隣の席の佐藤さん

解説
ひねくれもの男子が隣の席の女子に惹かれていくお話。自分の行動や努力が全ての人に認められることはなくても、誰か一人にでも認めてもらえたら、好きになってもらえたらそれだけで頑張れるってこと、ありますよね。
思い出
このお話はすごくたくさんの思い出があって、いろんなブログやサイトなどで紹介していただいて、そこから見に来てくださる方も多くてすごくうれしかったです。ネットの力ってすごいなって思いました。イラストや漫画を描いていただいたのも貴重な思い出です。
小話
佐藤さんと理想の僕(卒業後の話)

07 冬の楽園

解説
鈍感な先輩(女子)と超鈍感な後輩(男子)が両片想いで超やきもきするお話。ラブコメです。ライトノベル風を意識したのでふたりともちょっとずれてる感じのキャラクターです。名前をつけなかったことを後々とても悔やみました。
思い出
この頃の作品は設定をとにかく削ぎ落とすのがマイブームだったようで、このふたりには名前がありませんし部活動の詳細も明らかにしていません。でも卒業後〜結婚まで書いた今となっては、作中で名前呼ばせたかったなあと思う次第です。

08 ラブアンドアウェイ

解説
失恋した後に友達と付き合いだしたら元彼に絡まれて…みたいな四角関係ラブコメディです。基本悪役は出さない、出したくない派なのですが、諏訪さんはまぎれもなく悪役だなあと思います。葛西は結構好きなヒーローです。
思い出
設定の簡略化とあわせて「書いたことないものを書いてみよう」と思っていたのもこの時期で、悪い人が出てくるお話を書いてみました。まあ悪いというより、ダメな人という感じですけど…。

09 セクシーボイス

解説
演劇部所属で声のいい後輩(男子)と脚本家の先輩(女子)のお話。企画に参加した作品なので、お題から内容を作りました。本編よりも番外編の方が長い上に話が進んでいるという、ちょっと珍しいかもしれない作品です。
思い出
文章だけで氷見の声のよさを書くのは正直、難しかったです…。表現しきれている気がしません。お芝居のシーンも書いてみましたが、こっちは結構楽しかったな。またいつか演劇部ネタを書いてみたいなと思いました。
小話
チケットのない舞台(氷見の高校卒業話)

10 My Lover Ducky.

解説
こちらも企画に参加した作品で、夏の恋のお話。疎遠になっていた幼なじみがあひるちゃんをキューピッドに、あるいはライバルにして距離を縮めていきます。タイトルは「ラバーダッキー」とかけてます。
思い出
短編として一話を書いた後、どう続きを書くか悩んでいました。その頃書いた番外編「どっちつかずの年頃」が個人的にとても気に入っていて、これを書いたことで静司と希をどういうふうに書きたいかが自分の中でまとまった覚えがあります。
小話
チョコレートの行方(バレンタインの話)

11 がらんどう夫婦

解説
時は昭和、お見合い結婚の新婚夫婦がどたばたするラブコメ。実は「覆面作家企画」に参加する為に書いたのが第一話です。語り口調はいいステルスになると思ったのですが、キャラクターの造形でばれそうな気がしてやめました。
思い出
「昭和」という時代が深刻なネタ不足を引き起こして、とにかく続きが書けなかった作品です。戦後生まれの母に昔話をしてもらったりしてネタをかき集めました。
小話
病棟にて(後日談)

12 ビューティアンドビースト

解説
「総務課の美女と野獣」と呼ばれる上司と部下のお話。一話目はもともと短編だったもので、叙述トリック的なものを目指していた…つもりでした。ふたりの名前も「逆っぽさ」を意識してつけました。
思い出
おとぎ話をモチーフにしたので、章タイトルも全ておとぎ話からつけました。途中ネタのすり合わせが苦しくなったりもしましたが…。この頃から社会人を主人公にしたお話が増えた気がします。
小話
Mirror,mirror on the wall(結婚後のお話)

13 一日五分間の彼

解説
駅から五分間だけ一緒に歩いて帰る、スローペースな恋のお話。もともとは拍手お礼に載せていた作品なので、一話が短めなのが特徴です。営業課シリーズの一作目で、霧島、石田、安井の三人が初めて登場したお話でもあります。
思い出
シリーズ最初の作品なので、みんなすごく青くて若いなあ…と感慨に耽ってしまいます。霧島はもちろん石田も安井も、恋をして少しずつ変わっていったんだなとしみじみします。
小話
恋人期間のふたり(付き合いたての二人のお話)

14 輻射点、ペルセウス

解説
人間不信の社長令息が田舎娘に恋をするお話。今は閉鎖されたChaosParadise様のリクエスト掲示板でアイディアをいただきました。当時の私は北海道在住だったので、上郷の山は道内のイメージで書いています。
思い出
このお話はすごく苦労した作品で、早良の人間不信っぷりに共感できず一時期筆が止まってしまったことがありました。その節は励ましのお言葉などありがとうございました…! 苦労の甲斐あって、今ではとても思い入れのある主人公の一人になりました。
小話
変わりゆく夏(弟から見た、あかりと早良のその後のお話)

15 懸想する殿下の溜息

解説
小国の王子様と彼に仕える近侍の娘の、すれ違い勘違いラブコメディ。ありがたいことにイーストプレス様で書籍化していただきました。カップルとして、やり取りを書いてて一番楽しいのは、やっぱりカレルとマリエです。
思い出
サイト版と書籍版では結末が違うお話です。サイト版の結末は私が一人で考えたものなので、書いた当初は「これ以外にない」くらいに考えていました。書籍版の挿絵ではずっと頭巾を着けているマリエですが、実はラフ段階では一枚だけ外している挿絵があったんです。諸般の事情で使われなかったのですが、可愛かったですよ。
小話
言葉は巡り、繰り返す(昔の思い出と今の約束のお話)

16 可愛い小鳥を閉じ込めて

解説
卒業直前の女子高生が、クラスメイトに衝動的な恋をするお話。当サイトでは毛色の違うお話で、要は「物語に必要だから描写した」作品です。久我原はタブーのないキャラなのでとても書きやすかったです。
思い出
前述のとおり、いろんな意味で際どい描写の多い作品でしたが、連載当時は意外と温かいご感想をいただけてほっとしました。またいつかこういう危ういお話を書いてみたいものです。
小話
メサイヤ(同棲生活中の二人のお話)

17 ランチからディナーまで六年

解説
「メシ友」になった同期入社の男女が六年かけて恋を育むお話。タイトルそのままに六年かかるお話なので結構な長編になりました。一年目と六年目で見違えるように成長した播上を見ていただけたらうれしいです。
思い出
料理ができる人の話なので、書いているとだんだんお腹が空いてくるのが連載当時の悩みでした。これもはじめは清水が主人公の「ランチタイムリスペクト」という短編があって、そこから話を膨らませて書きました。
小話
隠し味は思い出(夫婦の思い出のお話)

18 主任とルーキー、七歳差

解説
営業課主任とその部下の新人OL、七歳差のふたりのラブコメディ。月9みたいなドラマっぽいお話を目指してました。石田は迷わずためらわず何でもやってくれるフリーダムなキャラなので、書いてて楽しいです。
思い出
可愛い女の子の明るいラブコメが書きたくて書き始めました。当サイトでも一番反響が大きかった話で、完結した際にいただいたコメントも一番多かったんじゃないかな…その節はありがとうございました。
小話
Sugar is sweet, And so are you.(バレンタインを過ごした後のお話)

19 朝餉の品定め

解説
明治時代後期、ちょっと風変わりなお嫁さんを貰った小学校の先生とその妹のお話。いわゆる異類婚姻譚です。当初は「初音の嫁入り」というタイトルを予定していたのですが、あまりにも直球なのでやめました。
思い出
このお話は何かの節目に書いたような記憶があるのですが、今となってはちょっと思い出せないです…。ストリエに投稿したバージョンではちょこちょこ加筆もしておりますので、よろしければそちらにもお付き合いください。
小話
血と肉と(その後の夫婦と妹のお話)

20 感激屋さん

解説
暑苦しくて騒がしい男と、彼に惚れ込まれている女子大生の温度差カップルラブコメディ。こちらは最終話だけが短編としてあって、前日談を書き足したお話になります。章タイトルから当時の私が何にはまっていたのかわかりますね…。
思い出
前述の通り「既にできあがってるカップルの馴れ初め話」を書いたシリーズなので、話を組み立てるのに思いのほか苦労した覚えがあります。最終話に辿り着けたときはほっとしました。

21 短気な男子学生と無関心なクラスメイト

解説
お坊ちゃんなんだけど不良の男子高校生と、彼のクラスメイトである女子高生の話。このお話の主題は恐らく人を選ぶのですが、注意書きをしようとするとネタバレになるのが悩みどころです。
思い出
この作品は結末にとても悩みました。殻の中にこもるような閉じた恋にはしたくなくてああいう形にしたのですが、今でも「次の恋」は書けない気分でもあります。
小話
youthful days(カラオケに行くお話)

22 幽谷町の気まぐれな雷獣

解説
書籍書き下ろし作品。こちらもイーストプレス様より発行されておりまして、リンクからは番外編のみ読むことができます。クラス委員の萩子と幼なじみの大地、そして化学同好会の面々による恋と青春と変身のお話です。
思い出
初稿の段階では大地は特にイケメンでもない普通の男子高校生だったんです。個人的にはそこまでこだわりもなかったのですが、設定変更後キャララフをいただいた瞬間に手のひらを返して「イケメン設定にしてよかった!」と思いました(笑) 微妙な三角関係とかも、初期にはなかった設定だったりします。
小話
私が髪を切る理由(幼なじみの思い出話)

23 主任とルーキー、R版

解説
「主任とルーキー、七歳差」を石田視点で振り返った裏話と、本編の後日談です。本編でも言動が常にフリーダムだった石田の一人称語りなので、それはもう自由奔放、無法地帯なお話になっております。
思い出
本編は一応全年齢向けにしてあるのですが、石田の一人称なので年齢制限をつけざるを得なかったお話です。このお話を書いている頃は忙しくて、途切れ途切れの更新になってしまったのですが、当サイトで最も長いこのお話もどうにか無事完結させることができました。
小話

24 レイトスプリングタイム

解説
「ただ甘いだけに見えるゆめ」後日談。三年生になった雛子の、卒業までの一年間のお話。タイトルは「晩春」と「青春」をかけています。だから雛子のというより、鳴海のお話と言っていいのかもしれません。
思い出
昔から当サイトにお越しくださっている方はご存知かと思いますが、旧作が一度頓挫してしまって、大幅に改稿したお話です。旧作では鳴海の大学生活を中心に書いていたのですが、こちらでは雛子の高校生活がメインになっております。
小話

25 抱き寄せて口付けても

解説
年上の美人部下に何かと翻弄される年下上司のお話。私も大して若くはないのですが、郁子さんのような大人の女性の心情を書くのは難しかったです。こちらも短編から書き足して長編にしたお話になります。
思い出
他の作品と比較してもしっかりした大人の女性がヒロインなので、小物やファッションにも気を配りました。でも内面を書くのは本当に難しかったです…。作り物っぽくなっていないといいのですが。
小話
幸せな朝(その後のふたりのお話)

26 自己中執事と生真面目メイド

解説
有能だけど公私混同甚だしい執事と、彼に反感を抱くメイドさんが、女主人の危機に手を取り合うお話。でも大体はメイドさんの方が振り回されてじたばたしてます。旅ものファンタジーはこの作品が初めてでした。
思い出
イメージしたのは「ファンタジック水戸黄門」。道中でトラブルに見舞われても泰然としているメイベルの傍で暗躍するふたり…みたいな話にしようと思いながら書きました。もっぱら暗躍してたのは執事の方ですが…。
小話
薔薇色の日々(結婚後のお話)

27 笑う甘党主義者

解説
田舎町へ避暑に来たら予知夢に悩まされるようになった女子大生が、従弟と共に真相を探ろうとするお話。現代ファンタジーです。のどかさんの正体(?)はまだはっきりと明らかにしていないので、いつか続きを書きたいです。
思い出
個人的にはとても気に入っているお話です。夏が舞台のお話が好きで気がつくとそればかり書いてしまうのですが、このお話には特に好きな夏要素をいっぱい詰め込んであります。
小話
企む初恋主義者(従弟視点のお話)

28 愛されているから

解説
見た目も性格も犬っぽい女子高生が、飼い主っぽい男子に溺愛されて振り回されるお話。一話完結みたいな形で書いているので一応完結作品のカテゴリに入れているのですが、もうちょっと書き足したいなと思っています。
思い出
不定期にちょこちょこ書き足しているので「書いている間の思い出」は特にないのですが、やはりもともとは一話だけの短編だったお話です。最大の危機が一話めに訪れて解決してしまった為、この後の展開には少し悩んでいます。
小話
愛情、三ヶ月分(鈴木視点のお話)

29 ナインカウント

解説
婚活しようと思い立った途端、過去に半年だけ付き合った元カレが何かと接近してきて…というお話。営業課シリーズの(今のところ)最新作です。ヒーローヒロイン共に豆腐が好きなので、非常に豆腐率の高いお話になっています。
思い出
「主任とルーキー」を書いていた頃から、一人残された安井をどうにかして幸せにしたいと思っておりました。こうして叶えることができてほっとしています。安井視点はまだまだ続きますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
小話
晴れの日(創立記念日のお話、「最高の創立記念日」と同日)

30 努力、勝利、バニラクッキー

解説
クッキーもろくに焼けない家庭部員の女の子が、ボクシング部員の男の子に憧れて恋にもお菓子作りにも頑張るお話。心身両面でとても同い年には見えない向坂と茅野ですが、その距離を埋めるのもやはり努力でした。
思い出
ここ数年は社会人ものばかり書いていて、他に書いた女子高生と言えば「レイトスプリングタイム」の雛子くらいだったので、茅野を書くのが新鮮で楽しかったです。もっと引っ張ろうかなという気持ちもあったのですが、大人になったふたりも書いてみたくなったので一旦幕を下ろしました。
小話
ベリー、スイート、チョコレート(バレンタインの話)

EX01 吾妻くんと話したい

解説
兄は元野球少年の吹奏楽部員、弟は注目を集める高校球児。そんな双子の吾妻兄弟と、彼らを見つめる女の子達の連作短編。「双子のお話」というリクエストをいただいて書いたのが第一話でした。
思い出
「双子のきょうだいがお互いに相手をどう思っているか」というあたりはなかなか想像がつかなくて、設定段階ですごく悩んだ覚えがあります。耕太と雄太が似てない双子になったのは、双子の個の部分を書こうと思ったからでした。

EX02 雪よりは白くない

解説
色白な先輩(男子)と色黒なのが悩みの後輩(女子)による初めての夜のお話。キリ番を踏んでくださった方に「雪をテーマに甘く切なく」というリクエストをいただいて書きました。
思い出
この頃はサイトにカウンターを置いてたんですよね、懐かしいなあ。このふたりも名前がないのですが、なぜかこっちは名前がなくて困ったということがないです。結婚してからも「先輩」って呼んでそう。
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