Tiny garden

覆面作家企画8 Bブロック感想+推理メモ

こちらは「覆面作家企画8」Bブロックの感想と推理メモになります。
ネタバレにはそれほど配慮していません。推理もそのまま載せておりますのでご注意ください。
感想と推理 
意気込みあとがき

B01 ――ス・ガ・ル・テ

感想
とても怖い話なんですが、構造がちょっと複雑で二、三回読み返す必要がありました。なるほど!となる秀逸な怪談です。ただ杉谷さんは頑張っただけにかわいそう。
メモ
ルビ使いの方。言葉遣いはやや硬めで、一文は結構長め。残酷描写の描写力がすごいので、怖い話を書き慣れてる方と思います。あとタイトルをコピペしたら文字化けしたので、もしかすると…。
推理
Veilchenさん
すごく面白いホラーを書かれる方。ルビ使い、硬めの言葉遣い、長めの文章、残酷描写と一致する箇所も多かったです。
参考文献
「窮鼠の牙」「王子様の影と人魚姫ではないお姫様」

B02 フーガには二つ星を連ねて

感想
こちらは三回読んでも理解しきれなかった…。語り手のフレイは目が見えないとは言ってないし…。ただ文章はすごく美しくて、ファンタジーとしての雰囲気もたっぷりでした。
メモ
文中のスペースがとても気になります。「うっそうとした」「ゆたかな」「うつくしい」漢字は開き気味だけど終盤「莞爾」なども出てきましたね。
推理
於來見沙都さん
ファンタジーでは割と簡単な漢字をひらく、という傾向が一致したのと、他に当てはまる作品が見当たらなかったので。
参考文献
「灼かれた者」「凪《なぎ》の花」

B03 ジャクリーンの腕

感想
フィリップ、めっちゃ有能な営業マンですね! クリフの真実が明らかになった時は「おおー」となりました。そして更にもうひとひねりあるのがとても面白いお話でした!
メモ
文章を「〜だった/〜だ」で終えるところがとても少ない。――の後に句点なし。
推理
enuさん
正直B02とすごく迷ってるんですけど、文体はこちらの方がより近いかなって…。確信はないです。
参考文献
「キンポウゲの咲く道」「人の手で造られた」

B04 マリー・アントワネットの手を取って

感想
すごい。こんなに文章みっちりしてるのにめちゃくちゃ読みやすい。そして読み終えた後でうわーってなりました。いいなー、情感たっぷりの思い出話でした!
メモ
多分、第七回にも参加されていた方。一文一文がぬかりなくリズム感よく、丁寧。
推理
篠崎琴子さん
第七回作品も一文一文のリズムがすごいな、計算され尽くしてるなって思ったんですよね。でもちょっとだけB06と迷ってます。
参考文献
「R18-G」「さいわいのきみ」

B05 赤い手 白い手

感想
え、ええー…。怖い。超怖いです。これはもうネタバレしたら有罪ってくらいのお話なので余計なことは書かないでおきます。ただ、すごく驚かされました。
メモ
一文長め、読点少なめ。人物の外見描写をしない方。「かすかに」「ほほえむ」「わからない」
推理
げこさん
読んだ瞬間に確信しました(フラグ) げこさんは「わかる」派だし人物造形も、特に女子がそれっぽい。一文長め/読点少なめも一致してます。
参考文献
「濁心」「細く長い味わい」「携帯少女」

B06 手児奈物語

感想
雅だ…! 素直にいい話だなーと思いますし、真間君の予言も、最後の一文もとても好きです。予言は当たるとのことですが、ぶっちゃけ三角関係の行く末は気になりますね。
メモ
「―」は一つ、会話の後は行頭開けなし。これだけ見てもかなり特徴的ですがフェイクだとしたら…。
推理
B04と迷ってます。でも真間君というキャラの描き方はこの方っぽいかなって。サイト内作品、ダッシュの数は不ぞろいでした。
参考文献
「世の光」「ムーンライトマーマレード」

B07 イハンスにやらせろ

感想
タイトルの意味が明らかになるとものすごくすっきりするお話。爽やかでいいお話でした!イハンスの秘密は最初わからなかったです。だから名前呼べなかったのか…。
メモ
何を説明して、何を省くかを計算できる方だと思いました。このブロックだと結構独特な文体のような。
推理
鶏林書笈さん
作品読ませていただいたんですけど、「イハンス」「ジナンナ」って韓国の名前らしいので。「訊ねる」「〜ため」なども一致します。
参考文献
「女王の勅撰集」「氷水」「約束」「双香尺牘」「傷痕」「一代の歌姫・桂繊」

B08 花咲と白い犬

感想
全裸。まさかの全裸。その直前に起きたことも衝撃の展開なのに、全裸のインパクトたるや。迂闊なことを言ったが為にラブコメの波長が来たのは笑いました。
メモ
「OGT」「OTG」の二種類の表記がありましたが正解は? ローマ数字。結構軽い口調だったり、伏字もあったり。
推理
みずきあかねさん
過去作にラノベ的な作風を発見。他にこういう軽妙洒脱なものを書かれる方も見つからないし、この方のような気がします。
参考文献
「ダンジョンマスター」「ほたるちゃん」

B09 手の行く方へ

感想
「手取り」に吹きました。人生時には休憩も必要ですが、人によってはこのくらいのきっかけがないと休めないものなのかもしれないですね。
メモ
台詞が二つしかないという潔さ。一文長くて読点多め。「わかった」「分かった」の二種類の表記あり。
推理
三和すいさん
コメディも堅実な地の文で書かれる方。なのでここだと思いました。
参考文献
「彼女の本音」「七年目の真実」「勝者は誰か」「私が夏休みに日記をつけていた理由」

B10 ローマでも長安でも洛陽でもない、ある都の休日

感想
この字数でこれだけのドラマ…すごいなー。読みごたえありました。トリップで経歴がまっさらになっても、罪の意識は残ってる。そのことが重いなと感じます…。
メモ
関西の人は「シュッとした」が誉め言葉だって聞きました。いくつかの疑問符(全部ではない)が半角なのはフェイクでしょうか。
推理
盲管さん
この方の作風からして、これしか当てはまる作品がないような…。注釈に●使ってらっしゃるところも同じですし。
参考文献
「佳人薄明」「A LA DESTRUCTORA」

B11 手探りカデンツァ

感想
先生同士のラブコメ。くらもっちゃんの初々しい反応が大変可愛かったです。でも学校のコピー機はやっぱだめだと思うなあ。
メモ
のっけからアラビア数字の連続、これはフェイクか否か。「1つ」とか「1番」までそうだからなー。
推理
moesさん
作風はすごくしっくりくるんですけど、変換とか文章の雰囲気とか違うんですよね…。フェイクだったらここかなって。
参考文献
「これは災厄の物語?」「ジンクス」「from all sides」「side benebit」

▲top