覆面作家企画7 Cブロック感想+推理メモ
こちらは「覆面作家企画7」Cブロックの感想と推理メモになります。
ネタバレにはそれほど配慮していません。推理もそのまま載せておりますのでご注意ください。
(追記:02/29 正解発表されました。正解率は5/10でした)
C01 歌うたいの賛歌
感想
これは…本当に廉くんの言った通りだと思っていいんですよね? 予感だけじゃなくて。最後の決意表明が空元気だったら悲しいので実現して欲しいです是非。三人称なのに文章はかなり平易で、読みやすかったです。
メモ
三人称でも主人公の知らない情報・名称は書かないというスタイル、恐らく普段は一人称メインの方だと思いました。三点リーダは一つと二つを併用。叫び声を長音記号複数使いで表現。
推理
竹野内碧さん ○
推理メモのうち三点リーダと長音記号が当てはまるので。ラブシーンと一人称寄りの三人称の書き方も似ているような気がしました。
推理メモのうち三点リーダと長音記号が当てはまるので。ラブシーンと一人称寄りの三人称の書き方も似ているような気がしました。
C02 真夜中の乙女はラプラスの夢を見るか
感想
丁寧な文章でつづられた、昔懐かしいロマンにあふれたSFでした。主人公がどういう存在かは割とすぐわかりましたが、このオチはちょっと予想外。できればアリスちゃんがどうなったかまで見たかった!
メモ
詩的情緒溢れる、視点の主の感情に沿った文章。普段の作風次第で捜索難易度が変わりそうです…。読点多めでポジションも独特に思えました。漢字のひらきは「ひと睨み」「ひと羽ばたき」「ため」「ひどい」等。
推理
和泉有穂さん ×(玉蟲さん)
漢字のひらきが同じであること。文章の硬質さ。行開きの少なさはC06と迷ったのですが、和泉さんの設定をかなり堅牢に組み立てる作風はこちら寄りかなという気がしたので。
漢字のひらきが同じであること。文章の硬質さ。行開きの少なさはC06と迷ったのですが、和泉さんの設定をかなり堅牢に組み立てる作風はこちら寄りかなという気がしたので。
C03 きらきら星をさがして
感想
親って子供が生まれたらすぐいい親になれるんじゃなくて、子供と一緒に育っていくものなんですよね。子供が生まれた年が親一年生だとすると、三歳だから四年生か…お父さん、もうちょっと自覚持った方いいですよ!
メモ
台詞回しがかなりリアルなので現代ものメインの方の予感。一文が時々かなり長めになる。「手をつなぐ」「うなずく」「押し付けて」「つづける」この辺りは特徴的な気がしました。というか私、この方を知ってるかも…。
推理
真冬さん ○
漢字のひらき、文章のリズム、モノローグの重ね方、何よりテーマ! たくさん読んでいる方だけに初見で「これ真冬さんだ!」とひらめいたのですが、外してたら恥ずかしいなあ…。
心理描写を()であらわす方は他にもいらっしゃったのですが、一番文章の雰囲気が似ていたのと、サイト作品の台詞回しからこの方かなと思いました。
漢字のひらき、文章のリズム、モノローグの重ね方、何よりテーマ! たくさん読んでいる方だけに初見で「これ真冬さんだ!」とひらめいたのですが、外してたら恥ずかしいなあ…。
C04 ブルームーン
感想
読んでてリアルで声が出ました。なんと…なんという悲しいお話…! 美しい花を欲しいと思っても無闇に手折ってはいけません。この後の男の反応が非常に気になるところですが、悲嘆に暮れるのか、それとも凶行を繰り返すのか…。
メモ
普段、どんな作風の方なんだろう。なんとなくですがいつもと違う文章を心がけて書いたような雰囲気があるような。「友だち」「首をふる」「怖い」「ひそめた」「薄っすら」等が特徴的。
推理
紅 和花さん ×(瀬古冬樹さん)
すみません、消去法です。過去作から文章にフェイクを入れてくるお方だというのはわかったのですが、この作品に他に当てはまる作者さんがいらっしゃらなくて…。
すみません、消去法です。過去作から文章にフェイクを入れてくるお方だというのはわかったのですが、この作品に他に当てはまる作者さんがいらっしゃらなくて…。
C05 狼たちの夜
感想
わーこれいい! 面白いです! 情景描写も台詞回しもスタイリッシュな映画のようで素敵。グロックを引き抜いた後の一文がまざまざと浮かぶようで格好よかったです。
メモ
フェイクかなと思うくらい漢字をいっぱいひらかれる方。「顔をあげた/あげなかった」「やわらかく」「かなしい」「うつくしい」他。実は乙一先生のファンだったりしませんか。
推理
くまごろうさん ○
漢字のひらき「あたたかい」「やわらかい」などが当てはまったので。長野まゆみ先生がお好きとのことで、ロンとラルフの雰囲気を見て…というのもあります。
漢字のひらき「あたたかい」「やわらかい」などが当てはまったので。長野まゆみ先生がお好きとのことで、ロンとラルフの雰囲気を見て…というのもあります。
C06 甘やかな墓標
感想
本格派ゴシックホラー。いや本当にめちゃくちゃ怖かった…。それでいて真に迫る心理描写が夫婦愛の深さも描き出していました。しかし気になるのはこの後、荒野のお屋敷に残された使用人の皆々様の行く末です…。
メモ
場面転換をしても潔いほど行を開けない方。かといって改行が少ないというわけでもないみたいですが、フェイクなのかどうか…。特徴的だったのは「時おり」くらいかなあ。
推理
はなふじマディ子さん ○
実はあまり自信ないのですが、サイトの作品拝読してすごくお上手な方だと思ったのと、行開きの少なさ、文章の読みやすさと文体の重ね方が似ている気がしたので。
実はあまり自信ないのですが、サイトの作品拝読してすごくお上手な方だと思ったのと、行開きの少なさ、文章の読みやすさと文体の重ね方が似ている気がしたので。
C07 世の光
感想
すごく面白かった! いい人いっぱいの温かいお話。細部にわたって書かないのに読者に事情を悟らせるってすごいテクニックだと思います。こんなふうに書けるようになりたい!
メモ
地の文で単語を強調する時に『』じゃなくて「」を使う方。これがフェイクじゃないなら結構珍しいのでは。あとちょこちょこアラビア数字なのは主人公の設定故かな…。ぶっちゃけ作風よりも趣味から探した方が行き当たりそうです。
推理
歩く猫さん ○
文章のリズム、余計なものを省く作風、アラビア数字、そしてご趣味。全て照らし合わせるとこの方かなーと。
文章のリズム、余計なものを省く作風、アラビア数字、そしてご趣味。全て照らし合わせるとこの方かなーと。
C08 私のヒカリ
感想
こちらのAIさんは完全に道具なんですね。主人公がヒカリを好みのイケメンと評しつつも、両親と比べて「やっぱりロボット」と思う辺りは、AI萌え全盛期の昨今においてかなり珍しい作風だと感じました。
メモ
この方もアラビア数字の使い手。人数を「2人」と表すのは珍しいかも。地の文で氏名を書く時、苗字と名前の間を開けている。あとお名前の付け方が結構独特です。実在しない苗字を使われている。
推理
瀬古冬樹さん ×(紅 和花さん)
お名前のつけ方はこの方っぽいなと思いつつサイト作品を拝読したら、苗字と名前の間を一つあけていらっしゃったので。あとは地の文の心理描写などから。
お名前のつけ方はこの方っぽいなと思いつつサイト作品を拝読したら、苗字と名前の間を一つあけていらっしゃったので。あとは地の文の心理描写などから。
C09 光牙と土竜
感想
この方、普段どんなお話書かれてるんだろう…。2ブロック読んできてどなたとも作風被ってないし、最近のネット小説ではあんまり見ない感じの、泥臭くてしびれる作品でした。続編希望します。
メモ
読点の配置が独特。「、と、」とかはこのブロックでは他に見かけていなかったような…。「抱きしめた」は判断材料にできそう。
推理
玉蟲さん ×(ろくさん)
文章のリズム、地の文で設定をかっちり説明する作風。渋い男性を描く技量もものすごくおありなのでこの方だと思いました。
文章のリズム、地の文で設定をかっちり説明する作風。渋い男性を描く技量もものすごくおありなのでこの方だと思いました。
C10 ネズミと王女
感想
ロマンチック逃避行だー! これ以上ない壮大な幕開けのお話でしたね。こういうの大好き。最後の二人のやり取りはにやにやしながら拝読しました。
メモ
心理描写を()であらわす人はこのブロックでこの方だけでした。王女の口調、衛兵の口調からして普段は違うジャンルを書かれている方のような気が。
推理
ろくさん ×(和泉有穂さん)心理描写を()であらわす方は他にもいらっしゃったのですが、一番文章の雰囲気が似ていたのと、サイト作品の台詞回しからこの方かなと思いました。