友達からはじめました
慰めてあげようか恋愛感情はなかった
恋人にするみたい
忘れちゃってもいいよ
もう一回誘ってよ
疑似恋愛っていうのかな
彼女にするのに向かない女子
隠したりしないから
いいようにされてるみたい
いわゆる賢者モードってやつ
嘘をつけない性分
聞いちゃいけないこと
好きになるより難しい
前向きすぎて眩しいくらい
帰る気になんてなれない
もっと爛れた関係です
甘い響きにはならなかった
とっくにそんな関係じゃない
どうしてキスがしたいんだろう
ようやく息を吹き返すみたいに
ふつうに恋愛をしている
誰にも渡さない
ひとつ頼みがあるんだけど
だめなんて言わない
好きな人ができたなら
何年経っても一緒にいたい
めちゃくちゃ尽くしたい欲求
私の心の養分です
好きな人のお兄さん
見間違うことなんてない
誰よりも彼を信じている
夏が終わる
これからどうやって愛そうか
こんなにうれしいことなんだ
ふたりでのんびり過ごす休日
笑いの絶えないデート
いつか、一緒に暮らす日が来るんだ
ずっと欲しかったものだった
ますます惚れ直した私がいる
永久保存レベルの記憶
十二月三十一日
私の幸せを願ってくれ
今が幸せだから
こんな人生も全然悪くない
きっと変わらない
友達からはじめましたが
あらすじ
同僚の福浦が彼女に振られた。ぽっと出の男に寝取られたらしい。彼のヤケ酒になりゆきで付き合う羽菜だったが、酔いつぶれた福浦は隙だらけで、妙に色っぽくて――思わず口をついて出たのは誘惑の言葉だった。
「私が慰めてあげようか」
失恋した生真面目男子とマイペースな快楽主義女子の、「友達」からはじめる恋のお話。