Tiny garden

覆面企画8あとがき

覆面作家企画8に参加していました。
以下、あとがきになります。
感想と推理 
意気込みあとがき

後書きテンプレート

作者名
森崎緩
サイト名&アドレス
Tiny garden http://tg1130.sakura.ne.jp/
参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
E05 キズアト
http://hkmn.html.xdomain.jp/blocke/e05.html
ジャンル
ディストピアを舞台にした近未来サイバーパンク学園ラブストーリー
あらすじ
クレアは近頃、図書室のシモン先生の夢をよく見る。
夢の中で、先生の傷痕だらけの手に触れようとして、いつもそこで目が覚める。
秘密にしておくべきその話を、クレアは親友のメグにだけ打ち明けたが……。
意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
推理をかわすための作戦は?
・漢字の変換を一部変えました
「私→わたし」「わかる→分かる」「勿論」「拘らず」「出来る」
でも提出後に気付いたんですけど、第三回参加作品「夜明けの空のその向こうまで」でも「肯く」使っちゃってたんですよね…(普段は「頷く」もしくは「うなづく」派です)
十年ちょっと前と同じ小細工してるなって落ち込みましたが、誰にもばれなかったようなのでオッケーです。

・書いたことのないもの=ディストピアとサイバーパンク
一度は書きたいディストピア。
普段は恋愛物ばかり書いているので、恋が禁じられた世界にしました。

・ルビ芸
普段は、なろうさんでのみルビを使用しています。初出の人名限定です。
なので今回はそれで思いっきり遊んでみました。
ただルビあり状態だと自サイトにアップできないのがネックです。

・「~、」とか、「(空白)」とか、「会話」地の文「会話」とか
普段なら絶対やらないものをやりました。

・もっとも、下手な小細工以上に有効だったのは…
何と言っても絶妙なブロック分けだと思います。
最初にEブロックへの配置が決まった時、そうそうたるSF書きさんたちのお名前をお見かけして「あ、これいけるな」と確信しました。
主催者様の見事な配置に感謝いたします。ありがとうございます。

・そして、同じEブロックの皆様
Eブロックの作家さんたちが沈黙を守っていらっしゃったことも大変ありがたかったです。
お一人でもポロリしたらそこからぼろぼろと決壊する可能性もあっただけに、皆さんが黙っててくださったのが本当に助かりました。
いいブロックに参加できてよかったなって思いました。Eだけに。

それ以外はだいたい普段の私です。
学園物、女の子の一人称、歳の差恋愛、一途なヒロイン、おっとり優しそうなヒーロー、モノローグの心理描写、そして安定の誤字脱字…。
意気込みでも「書いたことのないものを書きました」って宣言しましたし、好きな本にもちゃんと「SF、学園物、海外文学」を選びました。
やっぱり一番効いたのはブロック分けだと思います。

この企画のために書いた作品、他にもありましたか?

その作品を提出しなかった理由は?
理由自体は意気込みに書いたとおりなんですが、もともと「数本書いて没になった作品を囮にする」作戦でした。
でも皆さん過去作を満遍なく読んでくださってて、参考作品に挙げていただいたのも一人称のお話ばかりだったので、これはばればれの罠だったかもしれません。
>(アヤキさん)企画用にしようかと思っていたという最近の2作品がいずれもファンタジーで、それを堂々と公開しているのも、実際に提出したものがファンタジーではないから……という可能性は高いように思います!
ここはさすがアヤキ探偵、鋭いですね。
あともう一つ、「イリスとピア~」は「触手とラブラブ新婚生活、子供もできるよ!」みたいな偏った作品なので、もしこれを出したら同ブロックの作者さんが変態扱いされちゃうかなって心配もありました。
でも「キズアト」でも十分いろんなフェチを暴かれてしまったので、結局何を出そうとあんまり変わらなかったみたいです。
触手、中性、タッチパネル。これこそ性癖博覧会ですね。

作品のネタを思いついたきっかけは?
少し前にスマホの電話帳データが吹っ飛んで、原因もわからなければ復旧もできずに右往左往したんです。
家族の連絡先はかろうじて覚えてたんですが、実家や故郷の友人、仕事先などは思い出そうにも思い出せず、結局完全復旧はできませんでした。
その時、スマホって自分の記憶そのものっていえるほど身近な存在だったんだな…と思いました。
そこから連想した作品なので、クレア=スマホです。OSを書き換えられてバージョンアップしたんですね。
皆さんもスマホを弄る時、「これが未来の女子高生の背中かあ~」って思いながら弄ると毎日がちょっと楽しくなりますよ。
もうひとつ、3年ほど前に「春日井がいなくても」という短編を書きました。
こちらはネタバレしちゃうと、いわゆる叙述トリックです。
こういうお話をもう一度書こうと思って、でも同じネタを使い回すのもな…と考えた末、別のネタをひらめきました。
「春日井~」に関しては推理の過程で読んでくださった方が多く、参考文献に挙げてくださった方もいて、その度に「うわーばれるかも…」ってどきどきしてました。

ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。
前述のとおり叙述トリックを狙ったので「実は」要素がたくさんあります。
・実はディストピアである
・実は恋が禁じられた世界である
・実は未来の日本が舞台である
・実は生徒指導=拷問である
・実は後天的チートヒロインである
これらの真相を段階を踏んで明かすのに苦労しました。
欲を言えば起承転結の「転」あたりで一気に明かせたらよかったんですが、どうしても無理があってああいう構成になりました。

削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
裏話になりますが、せっかくなので大好きなゲームのネタを詰め込みました。
・クレアの生徒番号111004d→メタルギアソリッドシリーズの名台詞「いいセンスだ」の語呂合わせ
 薬で拷問されてたり、直後にピースメーカー拾ってるのもその流れです。
・>生徒指導室にはいつもオゾンの臭いが充満している。→元ネタ:Undertale
・>縛り付ける拘束具から関節を外して抜け出していた。→元ネタ:かまいたちの夜
・倒した敵の身体からアイテム取得→ハクスラでよくあるやつ
・電磁警棒(ショックバトン)、機関銃(トミーガン)など→元ネタ:Falloutシリーズ
・leave no stone unturnd→元ネタ:Skyrimのクエスト名"No Stone Unturnd"

その作品の続編または長編化のご予定は?
予定はないのですが妄想はしてます。
逃亡中のクレアがテレビで自首を呼びかける両親の姿を見かけたり、クレアを追い駆けてきたメグと盗んだ車で走り出したり、たまたま再会したエマが友情と法の板挟みにあい苦悩したりしながら、最終的にはシモン先生のところに辿り着いて欲しいと思ってます。
あるいはメグが地下のレジスタンスに加わって幹部まで上り詰めてたり、先生が謎のサイバネ忍者として現れる展開もいいかなって。

その作品で気に入っている箇所はどこですか?
ラスト4行です。
> わたしはこの手で先生を救い出す。
> そして傷痕だらけの手を掴めたら、先生にこう言うんだ。
>「悪夢をいい夢に変えに来ました!」
> わたしはどんな夢よりも、シモン先生がいる夢を見たい。

この辺は割と素の文章になっちゃってますが、爽やかに終われたのでお気に入りです。

 
推理期間中、褒められた点は?
後半部分の展開に驚いてくださった方が多くて、ご感想読んで喜びのあまりにやにやしていました。
そして反撃に転じるクレアについてもいっぱい褒めていただきました。自分でもここが書いてて一番気持ちよかったです。

>(歩く猫さん)乙女が秘密を囁きかわし、図書室のお嬢さまかと思わせて、「>チクッた」「>死にかけている」など蓮っ葉な単語がギャルっぽいケンカを思わせて、ルビによるディテール付けが監視社会SFっぽさを厚くし、などなど、物語が進むにつれて背景の書き割りがずんずん変わる。ステージ中央の役者の振る舞いは変わらないのに、道具立てや照明によって振る舞いの意味がすり替えられるような。これって小説でしかできない錯視だわーと震える。
歩く猫さんには、この作品でやりたかったことを全部拾っていただけてうれしかったです! ありがとうございます!

推理されてみて、いかがでしたか?
皆さんけっこう鋭いな、いいとこついてるな、と思いました。
>(アヤキさん)本来の森崎さんの「書きたそうなもの」を差し置いて、ギャグ・コメディ路線に全振りしてくる!?
>せっかくの企画で「探偵を驚かせる」ことだけを目的に書ける人でしょうか、森崎さんは。

まさに企画作品を書いてる時に思ったことなので、心を読まれたようでどきどきしました。さすが名探偵です。

>(桐央さん)だけど森崎さんなら少しは恋愛要素が入るんじゃあ?
>「ネタ出しから書き上げるまで二ヶ月」「書いたことないものを書いた」ということなので、日常ベースの作品ではないと判断。

どちらもしっかり当たってますね。
ゲーム好きという点をご指摘くださってたのも桐央さんだけでしたが、旅立ちの経緯~チュートリアル戦闘で銃入手、という流れもゲームっぽいなと自分では思ってます。

>(冬木さん)森崎さんの作品には、なぜか、椅子の背もたれが良く出てくるのです(背凭れ』と表記してましたが)。
これは気付いてなくて焦りました。
実は車椅子の背もたれを描写しようか迷ったんですよね…みんなそんなに背もたれ書かないんですか? ほんとに?
今後は意識してみようと思います。
>だって『或る日』ですよ。
>時代ものとか重厚系異世界ファンタジーならともかく、学園モノSFで普段からそんな変換する人、いないでしょ。

フェイクがフェイクとばれてたのもどきどきものでした。
冬木さんの最終推理には(確定してたはずの)私の名前がちょこちょこ出てきて、心拍数が上がりました。

>(歩く猫さん)「夜明けの空のその向こうまで」何度か習慣がくり返されたあと、今日は気分を変えて遠足だーという展開?
これもやりがちなので見抜かれて焦りました。
文字数がもっとあったら学園生活編を長々やってましたね、きっと。

>(於來さん)正直森崎さんが書いていないのはE01銀の手とE07手収穫とE09夜の谷くらいなもの。
正解がしっかり省かれてて、どきっとしました。
機会があればE05を省いた理由をうかがってみたいです。

>(塩中さん)森崎さんは手をつないでお散歩だけじゃ満足しなくてギュッと抱きしめ合ってなんならチューのひとつやふたつ(強制終了)
確かに。脱がしちゃってますからね。
>もしも森崎さんなら、最後のシーンが、もうちょっと救いのあるような、ロマンチックな味付けになるんじゃないかな。
これも当たっているのですごいなって思いました。やっぱりラストは救いが欲しかったので…。
>背中の端末をいじるシーンがね~~~~エロいんですよね~~~~~。まじで。きっとこの作者さんは雄雌コンセントの妄想で(*´Д`)ハアハアできるポテンシャルを持ち合わせているに違いない(ひどすぎる偏見)
最初にこう仰った時、めちゃくちゃどきっとしました。
でも「形にするのは100人にひとり」というほどレアな性癖ではないと個人的には思うんですが…そうでもないですか?

あなたの作品だと推理された作品はありましたか?
「E02 五月の庭、蕾の君は目を閉じたまま」(アヤキさん、塩中さん)
「E03 機械細工職人と機械義手」(藤原さん)
「E07 楽園の手」(歩く猫さん)
「E10 夢の異世界ダンジョンへGO!」(桐央さん、於來さん、冬木さん)
ファーストインプレッション投票:E02、E03、E04、E07、E08、E09、E10
個人的にいただいた推理(ありがとうございます!):E02、E03、E09
拙作「春日井がいなくても」を読まれた方がE02を推すのはわかるなって思いました。私も好きです。
E10は自分には書けない卓越したコメディセンスだと思うので畏れ多いです。
あと私、「うりんこ」って言葉をこの作品で初めて知りました。地元には猪いないので…(北海道出身です)

あなたの作品が他の方の作品だと推理された作者さんはいましたか?
だもさん、真北理奈さん、彪峰イツカさん
特にだもさんへの票が圧倒的で、鉄板とまで言われてました。
実際、推理でだもさんの作品読ませていただいたら、「あっ、ちょっとわかる…」ってなりました。
似てるっていうとあまりにもおこがましいですけど、この会話の空気好きですし、書きたいものが似てる気がしました。ほんとにおこがましいですけど…。

だもさん、盾にしてしまったみたいですみません。
でもずっと黙っていてくださったこと、本当に感謝しております!

推理してみて、いかがでしたか?
「○○さんは普段こうだからこれ!」みたいな推理はだいたい外してるのが面白かったです。
変換にフェイク入れる方ってあんまりいらっしゃらなかったので、もっと証拠を信じて推理すべきだったな…。

あなたの正解率、どのくらいでしたか?
Aブロック 8/11(アヤキさん御桜さんの組み合わせが悔やまれます)
Bブロック 3/11(合ってるところの方が少ない! このぽんこつ探偵め!)
Cブロック 8/11(カンニングなしでC10、C11当てたのすごくないですか?)
Dブロック 5/10(正直、五十鈴さんめちゃくちゃ自信あったんですよね…)
Eブロック 9/9(ここだけは胸を張りたいです!)

この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
自分ではけっこうしょうもない話も書いているつもりだったのですが、皆さんがすごく普段の作風を「優しい」と誉めてくださるので…。
うれしい反面、「でも私、皆さんのこと騙してるんだよな…」とちょくちょく罪悪感に駆られました。
一方で、前回(第三回)参加時には「学園物=森崎」という印象を持たれていたようだったので、今回「何でも書けそう」と思ってくださった方がいたのは純粋にうれしかったです。
十年ちょっとの間に、少しは物書きとして成長できたかな、なんて思います。

参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
C08 ナインティーン・イレブン
コルトガバメントの使い方がものすごく上手いなと思ったんです。
というのもジーンさん、「華奢な若者」と描写されていますが(以下ちょっとネタバレ)海外の女性がはいているようなぴっちぴちのスキニージーンズだと、コルトガバメントはポケットには入らないですよね。
だからジーンさんはポケットに余裕のあるだぶだぶのデニムをはいているはずです。
そしてそれは銃を持ち運ぶためではなく、恐らくですが身体の線を隠すためでしょう。
こういう小物の使い方で服装、人となりまでうかがわせる描写力がすごいなと感じた作品でした。
個人的にも思い入れのある銃なので、ただの武器としてではなく悲しみや絶望を断ち切るための力、象徴として使われているのがうれしかったです!

参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
B07 イハンスにやらせろ
長すぎず、平易かつシンプルでいて、意味がわかるとぐっとくるというのが理想的でいいなと思います。
このセンス、憧れます。

参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
D01 秘密が見える目の彼女
こういう青春ものがすごく好きなんです!
異能のチカラが中居くんを苦しみから救い、今度は中居くんがめぐみちゃんの支えになるかもしれない…そんな関係性にわくわくしました。
もし続編、シリーズ化の予定があればぜひ読ませていただきたいです!

D08 嗚呼 美シキ兄妹愛哉
克巳さんがもう大変に好みのタイプでして…今企画でのベストイケメンに推薦したいです。
個人的にはcv:平田広明さんですね。ジェイデン捜査官的な…。
デレのないお兄ちゃんのお世話は大変でしょうけど、これからも素敵な世話焼きさんでいて欲しいです!

E06 幕張でバーチャルアイドルミゾレと握手
私もゲーム好きなことに関して「いい歳して」って言われがちなので、全編通して共感づくしでした。
あの長江さんが再登場してからの流れは本当に熱くて感動です。
ずっと感想を叫びたかったのですが同ブロックで…やっと言えます。素敵なお話をありがとうございました!
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